蕎麦業態に力を入れる!|株式会社セブン&アイ・フードシステムズ|小田様
ホクトは不動産情報元の新規開拓が出来るから欠かせません。
今回はセブン&アイ・フードシステムズの小田美津夫様にお話をお伺いしました。
―小田様は以前デニーズ業態を担当してたときに、5年前日本で巻き起こったマンゴーブームの火付け役になったとお聞きしましたが。
マンゴーブームのとき、複数の雑誌が「この発祥は誰からなのか」と調べたら私だったらしいんですよ(笑)。 確かに私自身、確信を持ってマンゴーを仕掛けたのですが、日本全国でブームになるとは思いませんでした。 我々の仕掛けは見事にはまって、それまでのマンゴーの売上が今では10倍以上になりましたね。 当時はフィリピンや台湾政府からも講師をしてくれと依頼があって大忙しでしたよ。
―すごいですね。今ではマンゴーが「ブーム」だなんて思わないほど、定着してしまいました。そんな小田様は今回、セブン&アイ・フードシステムズで数多く抱えている業態の中で、「弁天庵」という蕎麦業態に力を入れているとお聞きしましたが。
その通りです。蕎麦というと高単価で男性客が多いという印象ですが、我々は単価を低く抑えて、女性も入りやすい雰囲気を心がけた店作りで次を狙っています。 実際既にオープンしている四谷三丁目店は女性客が多いですね。この業態を立ち上げて1年半、現在都内で9店舗出店しましたが、今年度中にさらに20店舗出店していこうと考えています。
―確かに女性客の多い蕎麦店は少ないですね。今年度中に、さらに出店していくとのことですが、良い場所に多く出店するコツはありますか。
不動産業者との関係性を築いていくことです。私は個人で大手の銀行、不動産会社、私鉄、保険会社等など、500社ほどのネットワークがありますが、 その中でもホクトシステムからの情報は常に新陳代謝しており、不動産情報元の新規開拓が出来るから欠かせません。 店舗物件業界は入れ替わりが激しく、良い物件を探すのは難しいというのが常識ですからね。 そんな中でホクトの情報を見るとき、とにかく気を付けているのは「良い物件を見逃さない」こと。 実際良い物件がホクトから送られてきて、図面と地図に目を通しても、なんとなく毎日のルーティンの中でそれに気づかずスルーしてしまうことがあります。 そういうことをなくすために、うちでは送られてきた情報を担当ごとに振り分けたりせず、あえて人数分コピーし、全員で漏れがないようにチェックしています。
―それはビックリですね!効率化をはかるため、出来る限り分担するものだと思っていました。
それだと人間みんな感覚が違うので、担当者1人の判断で良い物件を見逃してしまうこともあります。 物件は限りあるものですから、そういう漏れをなくすことを会社として徹底しています。 また、しっかりと全員でくまなくチェックすることで、その土地の相場観(賃料や土地によっての物件の出やすさ等)を養うことも出来ますしね。
そして、受け取った情報元には少しでも気になったら必ず連絡します。すると、そこで新しい会話が出てくるので、売上想定や次の情報が見えてくるのです。
―それだけくまなく見て頂けると、当社に情報を送ってくれる不動産業者さんにも喜んで頂けると思います。 それに不動産業者さんにしても、実際に連絡をもらい、より細かい話が出来た方が動きやすいという声をいただいているので、双方のメリットを感じます。
さらに、その中からでも出来る限り実際に会っていますよ。やはり一番大事なのは人と人との繋がりですからね。 せっかくホクトからもらった情報も、しっかりと連絡して繋がりを作っておかないと、宝の持ち腐れになってしまいますから。
―成功している店舗開発の担当者は皆様そう言われますね。
これからも人と人との繋がりにお役立ちできるよう、東奔西走させていただきます!
編集後記
徹底した社内体制で不動産ネットワークを築いていく姿勢に今のセブン&アイがあるのだと実感しました。
私たちは、今後とも不動産業界で、テナント様と提供不動産業者様の情報の懸け橋として、縁の下の力持ちの役割を果たすべく、まい進して参りたいと思っております。
皆様の御意見御要望をお待ちしております。